2020年6月14日(子どもの日・花の日合同礼拝)
説教要旨「神さまは知っている」
聖書:マタイによる福音書6章1節~8節
みんなさんは何か良いことをしたら、やっぱりそれを人に見てもらって、褒めてもらいたいですよね。そういう気持ちは誰にでもありますよね。牧師先生にもそういう気持ちはあります。でも、そういう気持ちが強くなりすぎると、どうなると思いますか?それは、いつも人の目ばかりを気にして、生きるようになってしまうんじゃないかな?そして、人から褒められる自分は良いけれど、人から褒められない自分はダメという風に考えるようになってしまうんじゃないかな?
さて、そこでイエス様はどう言われたかな?イエス様はこう言ったんです。6節を見てください。「だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」
皆さん、窓のない真っ暗な部屋にいる自分を想像してみてください。奥まった部屋は真っ暗で、人から見られないだけでなく、自分で自分を見ることさえできません。そのような暗闇の中でも、神様だけはその人のことを見ておられるのだとイエス様は言われるのです。
つまり、神様の前では、いいかっこをしなくてもいいんだよ。自分を立派に見せようとしたり、よく見せようとしたり、褒められようとしたりしなくていいんだよ。…とイエス様は教えているんです。それどころか、人には隠しておきたい自分の嫌なところとか、意地悪なところとか、弱いところも、神様には隠さなくてもいいんだよ。いくら隠しても、神様はもうそれを知っているよ…ってイエス様は言っているんです。あなたのことを良いところも、悪いところも全部知っている神様に、あなたは正直に祈ったらいいんだよとイエス様は言っているんです。神様は僕たち、私たち一人一人の良いところも、悪いところも全部知ったうえで、あなたのことが大好きだよ。大切だよ。宝物だよって言ってくれるんです。だから神様には、ボクたち、ワタシたちの心の中にあるものを正直に吐き出したらいいんです。そうしたら、神様の思いが心の中に入ってきて、いつも神様がボクたち、ワタシたちのそばにいてくれることがわかるでしょう。